センター大学 国際文化学科4年 岡田魁翔 <2号 2022年11~12月>

はじめに

 センター大学のあるケンタッキー州ダンビルでは、日本と異なり気候の変化が激しい地域です。クリスマスにはマイナス22度まで下がり、最近は暖かかったなと思えば、今週末はまたマイナス3度まで下がるようです。寒い日と暖かい日を何度も繰り返すので体調を崩してしまいそうですが、しっかりと体調管理に気を付けて生活しています。今回の報告書では秋学期の後半と、現在履修中のセンタータームについて記述します。

写真はマイナス21度でしたが、初めてマイナス22度を経験しました。

秋学期後半について

 前回記述した秋学期の授業がテストまで終わりました。僕は各1単位の音楽の講義を3つと、各3単位の講義を3つ受講していたため、音楽の発表が3回、最終課題が3つありました。
 音楽の発表はオーケストラ、アフリカンドラムアンサンブル、フュージョンアンサンブルの3つでした。日本で打楽器をしていましたが、どれも日本で経験したことのない編成だったので今までと違う役割を考えることができ、貴重な経験でした。
 残りの3つの講義のうち、Education and the U.S. Societyの講義ではペーパーテストがありました。選択問題が複数問と、エッセイを書いて答える問題が複数問ありました。エッセイは複数のお題の中から選んで答える問題でしたが、とにかく書く量が多かったため、とても時間がかかってしまいました。
 Actingの授業では、ペーパーテストではなくオーディション形式で教授に一人劇を見てもらい、それによって評価するといった形でした。難しそうに思われますが、実際は作品選びの段階から授業の中でクラスみんなと協力して行うので、練習も十分できている状態でのオーディションでした。英語力向上の目的で履修していましたが、作品に触れ、暗記してきた中で実際に成長できたと感じています。
 Education and Technologyでは、授業のなかで実際に使われてきた、使われている、あるいはこれから活用していきたいものを学び、最終発表ではそれを実際に使って自分の将来に関わるものを作成し、発表するというものでした。僕は教育実習で行った授業を、パワーポイントではなく別のスライド作成方法を使って再作成しました。実習当時も当然最高のものを作りましたが、今回は当時作成したもの以上にアクティブラーニングとITを活用した授業に着目したスライドを作成できました。

それぞれの演奏風景です。

センタータームについて

 センター大学では1月に、センタータームという集中講義のようなものがあります。90分の授業を1日に2回、約3週間毎日同じ授業を受講します。ほとんどの学生が受講しますが、単位の足りている4年生は履修しないこともあるようです。私はENG215 History of English Languageという科目を履修しています。英語史なので現代の英語語彙、発音、文法やスペルの成り立ちについて古英語から触れますが、主に扱うのはシェイクスピアの時代以降の英語と、現代英語における各地方の方言になります。
 冬休みの間に友達から担当の教授は優しい人と聞いていたので少し安心して初回授業を迎えることができましたが、朝1番早い授業を取っているため眠気と闘いながら毎朝登校しています。午前中に1コマ終わった後、お昼ご飯まで少し時間があるので課題を進めるようにしていますが、毎日リーディングの課題が課されるためお昼休憩だけでは終わりません。さらに毎週金曜日に提出のレポートがでるので、時間を見つけて少しずつ進めていく必要があります。
 僕は今まで日本から出たことがほとんどなく英語に関する知識のほとんどが日本で得たものですが、現地に行って人と関わるなかで発音をよりネイティブに近付けたいと思っていました。センター大学ではケンタッキー州らしい発音が身に付きますが、アメリカでも日本のように人によって言葉の選択や発音が少しずつ異なるため、この講義で他の地域で話される英語について知り、自分は世界から見てどのような発音をしているのか認識したいと考えています。

最後に

 実は、秋学期終了地点ですでにセンターターム、春学期の履修が完了していました。履修については、全ての講義に定員が決まっており、上級生から順番に履修の時間が回ってきます。交換留学生は1年生と同じ扱いになるため、人気な授業は定員が埋まってしまって履修できないこともあります。僕はセンタータームと春学期のどちらとも第一希望の講義を履修することができたため、安心しています。センター大学での生活も残り約半分となりましたが、後悔なく残りの時間を過ごせるように、自分から積極的に行動していきたいです。